発表概要
自動車では部品と部品の接合部に多くのゴム材・ウレタン材が使われている。ゴムやウレタンはバネ定数の設計自由度が高く、非線形性も発現できるため車両挙動制御に対し、その特性設計は重要である。この特性設計、構造具現化にCAE適用した事例を紹介する。
ゴムやウレタン材は超弾性体と呼ばれ、その特異性はひずみエネルギー密度関数で材料モデル定義する必要がある。その材料物性試験として3種の引張試験を行い、最適化を用いた材料モデルパラメータの同定を行った。その材料モデルでAbaqusを用いた接触を伴う大変形シミュレーションを実施した結果、部品特性とその変形挙動が実験結果が良好に一致することが確認できた。
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発表者
岡田 英嗣 様
シャシー開発部 主幹エンジニア - マツダ株式会社
2005年マツダ株式会社入社以降、設計部門のCAE専任者として設計業務効率化を目指し設計者CAEを推進。
自動車の足回り部品を対象に強度・信頼性・NVH・操安と幅広い性能領域でCAE技術開発と車種開発適用に従事。
現在は理論に基づいた手戻りのない設計を実現するためCAE・MBD技術開発、設計プロセス構築に取り組んでいる。
