AbaqusとSimpackの連携による構造-車両解析┃東京大学大学院┃SCCJ 2026

発表概要

橋梁・軌道などの構造物と走行車両の動的挙動や局部損傷を評価するには、構造物の詳細解析と車両の運動解析の連携が重要である。本講演では、AbaqusとSimpackの連携を、情報の受け渡しから統合的な安全性評価へ段階的に発展させた事例を紹介する。まず、Simpackで得た時刻歴接触力をAbaqusへ入力し、橋梁伸縮装置の欠陥に伴う応力増幅を評価する。次に、Abaqusの弾性軌道モデルをSimpackへ導入し、直線・曲線軌道の車輪・レール接触と摩耗進展を反復的に解析する。さらに、弾性橋梁、横風、運転者挙動および観測データを統合した車両走行安全性評価を示し、連携運用の可能性と課題を考察する。

 

発表資料

 

 

発表者

蘇 迪┃ ス ディ

東京大学大学院 工学系研究科社会基盤学専攻 准教授

東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻准教授。構造動力学、橋梁・鉄道構造物、構造モニタリングを専門とし、車両と橋梁・軌道の動的相互作用や、マルチボディ解析と有限要素解析を連携した数値解析に関する研究・教育に従事している。近年は、実測データと数値シミュレーションを融合した構造物の状態評価、維持管理および車両走行安全性評価の高度化に取り組んでいる。2025年のSIMULIA Championに選出。