発表概要
当社は CFRP のリサイクル技術として、リサイクル炭素繊維紡績糸の開発を進めている。製品への適用形態として織物 CFRP があり、その疲労解析モデルを UMAT で作成した。有限要素モデルは、繊維束と樹脂から成る織物 CFRP ユニットセルである。疲労解析モデルは、計算コスト低減のため「サイクルジャンプ法」を採用し、損傷進展は繊維束と樹脂の各々について連続体損傷力学・多軸疲労則・マイナー則によって評価する。妥当性確認は疲労試験結果との比較により実施し、実験・解析で良好な一致を示した。講演では、当社 CFRP リサイクル技術、疲労解析モデルの詳細、その UMAT を用いた実装について紹介する。
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発表者
蝦名 諒哉 様
技術統括センター CMプロジェクト - 株式会社 豊田自動織機
学生時代から「CFRP 一筋」で、専門分野は CFRP の損傷進展シミュレーション。
2019年に入社、本社の研究開発部門に配属され、現在はリサイクル炭素繊維紡績糸の生産技術、および、シミュレーション技術開発に従事。
日本機械学会畠山賞を受賞。計算力学技術者固体力学分野2級 (第21-SFEM2-0164) 資格を保持。現在は1級を目指して修行中。
