コンプライアントメカニズムを活用した小型月面探査車部材の改良┃三菱ケミカル株式会社 ┃SCCJ 2025

発表概要

コンプライアントメカニズムとは、弾性のある素材でできた構造をしなやかに変形させることで動きを得るような機構のことである。弊社では、このコンプライアントメカニズムの考え方を月面探査車の部材へ適用し、重量の大幅な増加を回避しつつ、耐衝撃性を向上させるような構造設計を行った。また、Freeform Injection Molding法を活用することにより、スーパーエンジニアリングプラスチックを用いた射出成形による複雑形状の造形を実現した。本報告では、これらの取組みのうち、Abaqusによる衝撃解析事例を中心に紹介する。

 

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発表者

西川 弘之 様

Science & Innovation Center / Materials Design Laboratory 主任研究員 - 三菱ケミカル株式会社

民間シンクタンク/原子力研究機関/メーカーで構造解析/システム開発等の業務を経験した後、2021年に三菱ケミカル株式会社にキャリア入社。非線形構造解析、構造最適化をはじめとした解析全般に関する業務に従事。計算力学技術者固体力学分野上級アナリストを保有。